教えてっ!キャラバン

沢登りをやってみたいのですが登山をする時と服装や使う道具に違いはありますか?『体験会』の様子を教えて下さい。
どんな場所で実施されているのでしょうか?(30代男性)

キャラバン沢登り体験会の1日

≪NPO法人オリソンテ登山学校≫協力の基、当社主催の【キャラバン沢登り体験会】は、今年で8年目に突入しました。
ここ数年、メディア紹介される機会も増え人気が高まっている沢登りですが、実施できる場所や季節が限られているため、その具体的な実態はよく解らないという方も多いのではないでしょうか。
【キャラバン沢登り体験会】は、そんな”???”の方むけに、濡れても大丈夫な服装(水着はダメ)とデイパック、それに加えて勇気と気合に満ちた行動が起こせる方であれば、どなたでも沢登りの”入門編”を体験していただけるイベントとして、開催しています。(参加費が必要となります)

ただし、原則として現地集合・現地解散のため集合場所までは各自交通費負担でご参加いただく必要があります。
また、『ツアー』ではなく『体験会』なので楽しみながらも『学ぶ』という姿勢が大切になります。
【キャラバンツアー】ではご参加いただいたお客様を、山岳ガイドと当社スタッフが同行して、皆さまを安全にお連れする『ツアー』を実施していますので、感覚的にはガイドの後ろをゆっくり歩いて行ければ、山頂に連れて行ってもらえます。
それに対して、『体験会』は様々な器具を用いて攀じ登ったり懸垂下降したり、足場も水の中で確認しにくいため、『学ぶ』集中力も大事な要素の一つとなります。
感覚的にいえば、やり方を教わりながら天然のアスレチックを制覇する感じでしょうか。
気を抜けば怪我もするし、攀じ登れなければ先には進めません・・・。

と、これだけを耳にするとやはり沢登りは敷居が高いと感じてしまいがちですが、実際に体験してもらうと、まさに大人の水遊びと思えるほどテンション上がります。
それほどに楽しい日本特有のアクティビティを、ぜひ『体験会』を通じてトライしてみてくださいっ!

まず、今回は『沢登り体験会って、どんなことをするの?』という、一番疑問に思う”あるある”な質問にお応えして、ある開催日の【キャラバン沢登り体験会】の様子をご紹介します。


【キャラバン沢登り体験会】は現地集合・現地解散です。
この日は「西丹沢・マスキ嵐沢」での開催となり、公共交通機関利用でご参加の方は「JR御殿場線 谷峨駅」に午前8時20分に集合しました。
(新宿駅・東京駅を午前6時半までの電車に乗れば間に合います。)
ここでスタッフの車が待機しているので、参加者をピックアップします。
駅から車で20分ほど走ると、「大滝沢キャンプ場」バス停(そばの空き地)に到着です。
ここが出発点になるので、自家用車ご利用の方はここに直接集合してもらいます。

なお、両集合場所には着替え場所やトイレ等の施設は一切ないので、家を出られる時からそのまま入渓出来るような服装でお越しください。
(トイレは谷峨駅と、駅から少し山よりの場所に有る、道の駅に有ります。)

ここでまずは、レンタル用品をご利用の方に、当社がご用意した道具類をお受け取り頂きます。
レンタル品は、「沢用フェルトソールシューズ」、「沢用ネオプレンスパッツ」、「沢用ネオプレンソックス」、「クライミング用ヘルメット」、「クライミング用ハーネス」、「クイックドロー(ヌンチャク)2セット」、「安全環付HMSカラビナ」になります。
沢登りに必須な装備は全てお貸し出ししています。
(ちなみにレンタル料金¥3,000です。)
「ハーネスなんて、触るのも着けるのも初めて!」
という方でも大丈夫。
スタッフが装着方法を教えてくれますので、ご安心ください。

手袋は必須アイテムではないので、レンタルには含まれていませんが、「ネオプレングローブ」は有ると便利です。
(キャラバンショップはじめ、渓流コーナーの売場で販売されています)

皆さんの装備支度が完了したら集合していただき、スタッフの紹介と、当日の主任講師から注意と説明があります。

と言っても、難しいことは別に話しませんので、リラックスしてしっかり聞いてください。
それが終われば、いざ出発です。
(もし忘れ物をした場合は、この時にお申し出ください。)
途中で戻るのは困難ですから・・・。

入渓点までは40分ほど山道を歩きます。
普段の山登りとは違い、フェルトソールの靴を履いて歩きますので、ちょっと注意が必要です。
本来であれば、入渓点まではアプローチシューズ等を履いて移動したいところですが、その辺りは『体験会』という事で、あえてトレッキングシューズのようなゴム底ソールとフェルトソールの違いを知ってもらいたいため、ここでは渓流シューズで移動します。
(フェルトソールシューズは、遡行が終了して下山するまでお履きいただいたままで結構です。)

ひと汗かいたところが、入渓ポイントです。
ここで一旦休憩し、水分を摂ります。
沢登りって水泳と同じで、周りは水だらけなんですけど、体内水分をかなり消費します。
お茶やジュースでも構わないのですが、やはりスポーツ飲料かノンカフェインの麦茶などがお奨めです。
(カフェインは利尿作用があるので…)

休憩を終えて装備の再点検をしたら、さあ入渓です。
(ヘルメットは着用指示が出たら必ずかぶり、外して良いと言われるまで、絶対に取らないでください。)

はじめは”歩く”ですが、進むにつれ手を使う場所が出てきます。

そんな場所が出てくるとスタッフが、その場所に付きます。

危ない場所ではないのですが、慣れない動作をしますので念のために声掛けのフォローをしてくれます。
手助けは極力しません。せっかくの『体験会』なのに、何でもすぐに手を貸していたら、自分の成長には繋がらないので。
(でも、ちゃんと見守ってくれてますからね)

更に進むと小さな滝が現れます。
小さいと言っても、初めて登る方にはかなり手強いことになるかもしれませんけど。
スタッフが先に登り、確保用のロープを垂らしてありますので、それをハーネスに繋いで登ります。
もちろん、引き上げてくれる為ではなく、滑り落ちないようにするためのロープですから、頑張って自力で攀ってください。
こういう場所でフェルトソールの滑りにくさを体感することで、何でこの靴を履いたのかを『学ぶ』事ができるんですね。

次は気持ち良い滑滝が現れます。
ここも安全のためにロープを出しますが、ハーネスには繋ぎませんので、ロープを握って登ってください。
これは「ゴボウで登る」と指示をします。
ロープを引っ張って登るさまが、牛蒡を収穫する際の格好に似ているからそう呼ばれています。
それでも、足元は滑るので注意をしてください。

次に出てくる滝は、かなりの難所です。
大きな岩の横を登るのですが、出だしが水流のためにみえづらくちょっと怖い感じです。
でも、スタッフがロープでしっかり確保していますので、気合と集中で、この難所に挑んでください。

そんな手強い難所は一人が通過するのに、結構時間がかかります。
そのため、参加者全員が通過出来るまで相当の待機時間を要します。

そのあいだ、滝の上か下かで待っていなければならないのですがじっとしているため身体が結構、冷えてしまいます。
冷え切ってしまうと血行が悪くなることで、身体の動きも鈍くなってしまうので、寒いと感じたら、持参したレインジャケットやウィンドブレーカーを着用します。
夏時期とはいえ、陽射しが当たらない場所に濡れた格好でいると結構、冷えが堪えますよ。
風が吹こうものなら、唇が紫色になったりする事もありますので、ジャケットは必ずお持ちください。

この待ち時間に、自己判断で水分や栄養補給をします。
その辺りも『ツアー』と違ってガイドから案内があるわけではないので各自の判断で適時、対応します。

ゴボウで登る滑滝をもう一つ越えると、上空が開けた気持ちの良い滝が現れます。
沢登りの醍醐味の一つ、シャワークライミングが味わえる滝です。
全身水に浸かりきる事の少ないマスキ嵐沢ですので、こういう折角の機会には、頭(顔?)からジャンジャン水を浴びて豪快に流心を登ってください。
濡れてこその沢登りです!
水泳選手の名言でもある『超-きもちいぃぃ!!』 まさに、そんな気分になっちゃうはずです。(水嫌いじゃなければ)

もう一つ滝を超えたら、昼食休憩です。
遡行中は余裕のある昼食時間は取れませんので、食べ物は行動食のようなものをご持参ください。
もちろん水に濡れますので、防水はしっかりとしておかないと大変な事になっちゃいますよ!?。
私のお奨めは、コンビニのおにぎりで海苔の直巻きタイプなど、パックされているおにぎりになります。
これならおにぎりを入れた袋が浸水したとしても、問題なく食べられますしね。
上司のレインマンはお洒落なので、某社の「ラ●チパック」をお奨めしています。
これも水没する恐れが無いので、パン派の方はこちらをどうぞ。

昼食休憩時間は良い機会なので、小キジ撃ち&お花摘みの御用のある方は行ってしまいましょう。
ただし、スタッフには必ず声を掛けてから向ってください。
場所は状況によってスタッフが指示しますので、それに従ってください。
沢を下るのって結構滑って危ないですから、切羽詰まっていても慎重に移動してください。
(小キジ撃ち&お花摘みって言ったら分かりますね? そう、野トイレのことです)

昼食を終えた後の沢筋は、ほとんど水流が無くなります。
その中を少し歩くと、この日最後の登攀ポイントの涸滝が現れます。
手がかり足がかりはしっかりしているのですが、なにせ慣れないフェルト底の靴で登りますから、通常より難易度が高くなってしまいます。
もちろんロープでガッチリ確保をしていますので、スタッフのアドバイスに従って頑張ってチャレンジしてください。
ちなみに・・・・・・・。
ここで落っこちた方はいらっしゃいますが、落ち切ってしまった(事故に繋がるような危険な落下)はありません。

涸滝が終わると遡行部分は終了です。
これからは登山形態の登りになります。
まずは尾根へ上がるのですが、登山道などはありません。
ザラザラの砂の上を滑りながら登って行きます。
渓流シューズで登りますのでかなり滑りますが、頑張って登ってください。

尾根筋に上がったら「(箒沢)権現山」を目指して登山道を上がります。
実は私にとっては、ここが一番の難所です。 通常の登山の際なら何の問題の無い道なのですが、何故か相性が悪いようで・・・。 一昨年の遡行の際は、前日のJR巣鴨駅前で近所の女子高生達のお願いに男気を見せ、400cc献血をしたのが響いてバテました。。。

今年は前夜の車中泊の際、吸血昆虫(蚊)の一晩中に及ぶ攻撃による寝不足でバテました。
よって私的には、ここがメインイベントとなっており、最大の難所になっていて、苦しい闘いを強いられています。
もし私がここで遅れていたら、とっとと先に行ってしまってください。
HPを回復させ、後から追い付きますから。

山頂に着いたら記念撮影です。
本当は丹沢湖を見下ろすきれいな風景をバックに撮りたいのですが、逆光で撮れません。残念。
よって、樹林を背景に撮影します。

この記念撮影を含めて行動中にスタッフが撮った画像は、後日、参加者限定で公開しています。
公開はWEBの画像アルバムサイトに、合言葉(パスワード)を入力することで見れるよう期間限定でご覧いただけます。
参加者には、その合言葉を後日メールでお知らせしますので、ご自分の勇姿をご覧いただくことができ、無料でダウンロードもできますので、画像を保存&印刷することも可能です。

撮影&休憩が済んだら下山です。 下山道は登山道ではなく、杣道を下ります。 と言うか、道が形成途中の状態の斜面を降りて行きます。 とても滑りますので、注意して下ってください。 なおこの道は、当体験会では「敷島新道」と呼んでいます。 命名理由については、現場でお聞きください。

長々下ると、登りの際に使った林道に到着します。そこから少し歩くと出発地点に戻ります。 お疲れ様でした!
ですが、用具をレンタルされた方は、近くに流れている沢(大滝沢)で、靴、スパッツ、ソックス、 ヘルメットを軽く洗っていただいてからご返却頂きます。 (そうしていただくと、翌日私が洗濯をする際に大いに助かりますので、ご協力をお願い致します。) それが終わると、一旦解散になります。

自家用車で来られた方は、そのままお帰り頂いても結構です。 公共交通機関で来られた方は、スタッフの車でJR御殿場線山北駅までお送りします。 スタッフは帰りに、山北駅横の日帰り温浴施設に寄って汗と沢水を流してから帰りますので、 同じようにお風呂に入られる方は温浴施設までお送りします。 お風呂ご利用の方はその場で着替えをせず、そのままの格好でスタッフの車に乗って頂き、 温浴施設でお風呂に入ってから着替えていただいて結構です。

お風呂上りには談話室でちょっと集合をして頂きますので、他のご参加者やスタッフなどとご歓談ください。 その後、主任講師から総評をして頂き、2回目の解散になります。 お車の方はこのままお帰り頂き、公共交通機関のJRで来られた方は、 温浴施設横の山北駅からJR御殿場線でお帰り下さい。 小田急線で来られた方は、新松田駅までスタッフの車でお送りします。

かなり駆け足でご説明しましたが、これが【キャラバン沢登り体験会】の1日の様子です。 皆さんのご参加を、お待ちしています。

※今回使用した画像は、ここ数年「マスキ嵐沢」で行われた体験会の画像を組合せて掲載しています。

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