キャラバンイベントFAQ − 教えてっ!キャラバン ケース1−

キャラバンが行っている【キャラバンツアー】ってどんな感じの登山ツアーですか?
最近はじめたばかりですが、私のような初心者でも参加できますか。
興味があるので詳しく教えてください。(40代女性)

基本DATA:群馬県下仁田町 物語山
標高:1,019m

伝説を秘める弧峰 西上州【物語山】を登る

群馬県南西部、関東平野の北西端から西側の地域(富岡市、藤岡市、安中市、高崎市一部、甘楽郡、多野郡)の一帯を『西上州』と呼んでいます。
下仁田町といえば、下仁田葱や下仁田蒟蒻が有名な地で【物語山】へ向かう道中には、幾つもの蒟蒻販売店が点在しています。 そして、今回キャラバンツアーで訪れた【物語山】には、古くから語り継がれてきた伝説を秘めた場所でもある事をご存知でしょうか。
諸説あるようですが、その幾つかをご紹介します。

伝説其の一

戦国時代、この地にあった城も豊臣方の前田勢に攻め込まれ、武士達は山中に逃げ込んだ。
その際、追っ手から逃れるため「メンベ岩」にツルを伝って登り、その後すべてのツルを切り落とした。
そして、メンベ岩からこの地を見下ろし切腹したと言われている。

伝説其の二

追っ手から逃れながら「メンベ岩」に城から持ち出した軍資金(金銀)を埋蔵したという説(物語)が残されている。
この他にも、琵琶法師がこの山に登り行をおこなったなど複数の伝説があり、このような幾つもの物語がある事から【物語山】と呼ばれるようになったそうです。
その話題として登場する「メンベ岩」を山行中に見上げる事ができるのですが、実はこの手の話はちょっと苦手で(落ち武者が・・・とか、戦国時代に切腹した・・・とか)レンズを向けてシャッター切って後で見たときに、『!!?』なんて写ってはいけないものが写ると大変なので、カメラを向けれませんでした。。。

さて、そんな伝説を秘めた【物語山】ではありますが、キャラバンツアー参加者の皆さんへ差し上げる『行動写真』を撮りに同行したので、一部ご紹介いたします。

「スポーツランド下仁田」駐車場に車を止め、出発前にトレッキングポールの長さ調整と念入りな準備運動を行います。
武川ガイドからの山行中の注意点や出発前のフィッティングチェックなどを行います。
この先、トイレ等はありませんので必ずここで済ませましょう。
それでは、【物語山】に向けて出発です。 スポーツランド下仁田の入り口を出るように進み、道路反対側の林道へ向かいます。

はじめは林道を歩いて中腹まで向かいますが木々の間から降り注ぐ日差しの道筋が、とても気持ちよく、の~んびり新緑ハイキング気分。 耳を澄ませば横を流れる水のせせらぎ、鳥のさえずり、木々の間を吹き抜ける風の音がこれまた気持ちよく、楽ちんです。

画像からも伝わるように、今回は終始周りを緑に囲まれた森の中を登るような低山トレッキングとなっています。

(今回は写真撮るのも楽勝だなっ。)と、この時はまだ安直な気持ちで写真を撮っていた頃です。

一旦休憩をはさみ、今度は林道から登山道へと入っていきます。
それに伴い、足場が『土の林道』から『石の登山道』へと変化していきます。
ここ物語山は、瓦(かわら)のようなガレキ岩をまるで登山道に敷き詰めたような状態で、踏みつけるたびにカラカラと音を立て、初心者の方には少し怖く感じてしまいますが1歩1歩しっかりと足を置きながら歩けば、大丈夫。
とはいえ、薄ぺったいガレキ岩同士が重なっているので滑りやすい状況のため、少し歩幅を狭くし重心移動にも気をつけながら歩きたいですね。
(ちゃんと武川ガイドが注意点などを指示してくれますから、ご安心を)

登ります。。。
とにかく登ります。ジグザグ、ジグザグ・・・。 林道歩きのときは時折話し声や笑い声も聞こえ、ホントのんびりとした キャラバンツアーでしたが、この状況になると黙々と登る感じになってきました。
足場も画像のようなガレキ岩なので、気を抜いているとズレ滑るからついつい下ばかり見ちゃいます。

ここで紹介している画像はたくさん撮ったうちのごく一部で、実は数百枚も撮っているんです。
(もちろん、手元がブレたボツ画像もありますが・・・)

キャラバンツアーを実施するようになってから、のべ1,000人を超える定番的な人気ツアーになってきました。中には何度となく連続参加をしてくださる、常連さんも多くいらっしゃいます。
一方で、親子連れや比較的若い方の参加が少ないのも事実なので、何か新しい事に挑戦できないかな?と思っていました。

トレッキングツアーを実施している旅行会社や、アウトドア専門店はたくさんあります。
『キャラバンツアーに参加して良かった!』と思ってもらえるような、特別な【おもてなし】ができないだろうか?
何か思い出に残るような体験を共有出来たら。しばらく考えて思いついたのが、これなんです。
キャラバンツアーに参加された皆さんの、1日を通じての山行を『行動写真』としてカメラレンズ越しに納めていき後日、参加者の皆さんだけに撮った画像を回覧いただき、必要に応じて自由にパソコンや携帯でダウンロードしてもらう方法を、試験的に始めてみたんです。
皆さんも山行の時、写真を撮ったりしますよね。でも、山行中の情景に溶け込んだ自分自身を撮る事はほとんど機会がないのではないでしょうか。自分が歩いている時には気付かない、客観的な視点で見たその日の思い出。それこそが、他のトレッキングツアーでは見られない【キャラバンツアー】だからこその特長になるのでは・・・と。
まだ、この物語山を含めて3回目ですが、ツアーに参加された数日後には画像を見れるようになっているので皆さんには大変喜んでいただいております。 そんな喜びのお声を聞くと、自分も頑張って撮った甲斐があったな-と嬉しくなります。
(ここには掲載していませんが、素敵な表情を捉えた写真や格好いい仕草の瞬間などもたくさん撮ってますよ)

でも・・・。

前に後ろにと登山道を慌ただしく動くのは平地と違って、めちゃくちゃキツイんです・・・ほんと汗だくだく。。。
おかげでこの時だけはダイエット効果も抜群で、帰りに皆さんと立寄る入浴施設の体重計に乗るのが最近ちょっと快感だったりしています。

話を戻し、さぁ-いよいよ山頂に向けて最後のひと頑張りです。
ガレキ岩を過ぎ、登山道も画像のような場面に様変わりしてきました。

やっと山頂に到着っ!
とはいえ標高自体はさほど高くないので、全方位パノラマが広がり見下ろす景色に突き抜ける青空っ!!
・・・という感じではありませんが、それはそれとしてまた別の機会に違う山に登ればイイ事で。
午前中は晴れていたのですが、お昼頃から薄曇り空に変わってしまい山頂の景色はあまり望めませんでした。
それでも、皆さん登頂した達成感から自然な笑顔をカメラレンズに向けてくれました。 ありがとうございます。

この後は、今きた登山道を下山します。
太陽の位置が時間の経過と共に変わり、深い森の地面まで陽射しが届きにくくなってきました。
まだ十分明るい時間のはずなのに、こんなにも暗い感じになるんですね。
だから時計の時間だけを気にするのではなく、場面状況も考慮した時間配分を心掛けましょう。
ここに載せた画像も実は明るくなるよう画像補正してます。ほんとは、もっと暗い感じだったのです。

やっとバスの待つ駐車場まで戻ってきました。
この後、汗を流すため入浴施設に立ち寄って東京に戻り、今回の【キャラバンツアー】は無事終了です。

教えてっ!キャラバンさん

今回はお客様から「キャラバンツアーって、どんな感じのツアーなんですか?」「ツアー募集要項以外に、ほかに紹介とかされてたりしますか?」「まだ始めたばかりの初心者なんですが、私でも参加して大丈夫ですか?」などなど、たくさんの方から当社が行っている【キャラバンツアー】について、ご質問をいただいておりましたので実際に実施された物語山のツアー情景をご紹介させていただきました。

これはあくまでも個人的な思いではありますが、ぜひお子さんを連れて一緒に山登りをしてみてほしいなーっと思います。
ぜひ、ご自身の親を連れて一緒に参加してみてほしいなーっと思います。
子離れ、親離れする事も勿論大切な事ですが、『時には同じ時間、同じ場所で、同じ事をして過ごす』、親子の時間があってこそ我が子の成長、親の大切さを改めて感じる機会になるはずだから。そんなふうに、思っています。

親子が並んで歩いている。親の見つめる先にたくましく歩く子供がいる。親を気遣いながら、そっと寄り添い歩いている。
その瞬間の出来事や思い出を通じて、【親子の絆】を再発見できる場の1つとして、一緒に山登りが出来たら嬉しいな。と勝手に思ったりしています。

次の【キャラバンツアー】は9月22日(祝)山梨県 櫛形山。そして、10月16日(日)富士山_宝永火山周遊です。
ご参加、お持ちしていますね。

※このお二人は親子ではありません (^^:


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