沢登りの舞台は初心者にもオススメの西丹沢・大沢滝!
概要
開催日時:2019年7月21日(土)
場所:【神奈川県】西丹沢中川川支流大滝沢
沢登りレベル: 初級者〜
キャラバン沢登り体験会 ≪西丹沢 大滝沢編≫
キャラバンの沢登り体験会は主に西丹沢の“大滝沢”で実施しています。ここは沢登りと言うよりは沢歩きに近く、初心者/初級者の方々には無理なく行えるので、まさに初体験には最適な場所だと思います。
また、事前の机上説明会では準備確認や注意事項について説明を行ないます。
沢登りでは沢専用の『渓流シューズ』や『渓流アクセサリー』を多用しますが、初心者や入門者の皆さんにも安心して参加できるように、必須装備品の“レンタル”もご用意しています。
登山靴とは異なる装備品に戸惑う事のないよう、丁寧な説明をおこなうように心掛けています。
入渓前にトラバース時の注意点など説明し、事前に【CAMPカラビナQuick Draws】の扱い方を講習します。今回はお子さんも参加です。とはいえスタッフのお子さんなので、もう沢登り経験豊富なベテラン君ですが。
“大滝沢”の利点は何と言っても集合場所直下が入渓ポイントなので、わざわざ歩いて移動しなくて済むのが嬉しい限りです。沢の状態を確認しながらスタッフが先行して歩きます。
ここでも登場、今年から発売開始となった渓流ウェア【CRジップシャツ】【CRタイツ】。
冷たい沢の水は体温低下の懸念だけではなく、それにより体力も消耗します。濡れない状況下での着用は、サウナスーツを着ているかのように汗だく状態になってしまいますが、そんな時はワザと沢にドボンっと飛び込みさえすれば即解決です。
深みのあるレッドカラーが素敵だと思いませんか。今回撮影用で使用したのは渓流シューズ【KR_3XF】、今年発売になった新商品です。踵の収まりが向上し、より履きやすくなりました。このモデルは2色展開で、ブルーカラーは参加者が今回のためにご購入された私物です。
登山靴もそうですが長時間履く靴は、ご自身の渓流シューズが一番です。だから渓流シューズ・シリーズを履いて参加してくれると、本当に嬉しいです。
歩く場所は基本、自由です。勢いよく流れる沢の中を突破する場合は慎重に。足をすくわれると転倒する危険がありますから。でも、せっかくの『キャラバン沢登り体験会』、果敢に攻めていきましょう。
実は後方からスタッフが、要所要所で見守っています。状況に応じてアドバイスをする事もあるので、ご安心ください。
岩壁に取り付き手掛かりを探しながら、足場確保をおこないます。水しぶきと泡立ちで水中の足場がなかなか見つけられません。でも焦らずしっかり立てる足場を探します。
懸命に突き進みます。水流に厚みがあるので見た目以上に水に勢いがあり、足をすくわれてしまいトライ失敗。でも大丈夫、ここは危ない場所ではないので素直に流されてしまいましょう。
そして、もう一度挑戦です。今度は見事、流れに逆らい進むことができました。
堰堤を避け、名所を眺めながらの山行
一旦ここで沢から上り、登山道を移動します。沢の途中に堰堤(えんてい)が複数ヵ所あるため。
ここでの移動は完全に登山をしている感じです。この移動さえなければ“大滝沢”は、沢登りを始めるのに最適な場所だと思うのですが。
どうですか、この透明感! 奥多摩の“水根沢”と西丹沢の“大滝沢”では、こんなにも印象が異なります。登り要素は少ないですが沢歩き中心のここも、とっても楽しいですよ。
水量にもよりますが、大人だと胸元くらいの水深でしょうか。時間があれば泳いだりして遊べます。
なんだか可愛らしい丸みのある“苔”を見つけたので思わず一枚。
目の前に15m級の堰堤(えんてい)が現れました。ここを巻きます。落下防止策としてこの時におこなうのが、冒頭で写真掲載した動作になるわけです。
スタッフによる手早いロープ設置によって、元々ある残地ロープの他にも安全対策を施します。
沢筋には当然ながらミドリ色の場面が、そこら中に存在しています。
ついつい似たような写真ばかり撮ってしまいますが、今のところまだ渾身の一枚に辿り着きません。
躍動感のある足元を撮る事ができました。渓流シューズのコントラストが映える、カッコイイ感じを捉えた、お気に入りの一枚です。
今回の沢で使用している渓流シューズ【KR_3XF】は、アウトソールがフェルト素材で出来ています。キャラバンの渓流シューズには、フェストタイプとラバータイプの2種類が存在しています。それぞれにメリット・デメリットがあるため、見た目だけでなくフィールドに応じての選択をお薦めします。詳しくはWEBページやカタログでご紹介していますので、ぜひご確認ください。
難所を超えてたどり着いたのは、50m級の大滝
沢登りの醍醐味は、この果敢に挑む攻めの登りですね。落差は2mくらいでしょうか。落ちても水深が十分あるので、皆さんここは挑戦してもらいました。まずは見本としてスタッフが挑戦します。
水流に勢いがある場面では出来るだけ水の抵抗を減らすため、つま先を水流に向けます。足を横置きにすると抵抗が一気に増して、足をすくわれるので注意しながら登りましょう。
大滝沢の見どころ、50m級の滝“地獄棚”が見えてきました。
流れ落ちる壁際直下まで行くことができるので、そこで皆さん記念写真を撮っていました。
その間にもスタッフ達は次のロープセッティングを行い、参加者の安全確保に努めます。
さあ最後の難関、4m級の小滝を登ります。オリソンテ登山学校のスタッフがロープでサポートしながら見守ります。水量にもよりますが、中央突破を試みる挑戦者がいると一気に場が盛り上がるので、もし我こそはと思う次回参加者がいらっしゃれば、ぜひ挑戦してみてくださいね。
ここが今回の終着点、大滝沢“雨棚”です。50m級の高さから落下してくる水しぶきと、巻き上がる風はなかなかの迫力があります。距離をおいてカメラを構えないと、水しぶきで撮影が困難に。。。
この場所で記念撮影を済ませたら、先ほどの“地獄棚”付近まで来た道を戻ります。
ということは…。
今度は懸垂下降をしながら小滝を下ります。参加者の人数やスキルに応じて下り方も変えているので、今のところ誰一人として『下りられませ~ん』という事態には至っていません。
ご安心ください。
その後は、登山道に上がってから下山します。でも、これでおしまいではありません。
今回もたくさん写真を撮りましたので、参加者の皆さんには撮った写真を後日ご提供しています。
ご自身がどんな場所を登ったのか、どんな表情をしていたのか。もう一度、楽しめますよ。
キャラバンの沢登り体験会は残念ながら、9月7日(土)の回で今シーズンは終了です。
また来年度の開催をお待ち下さい。
なお、『キャラバンツアー登山教室』は次回10月19日(土) 山めしワンバーナー体験企画 丹沢・大山“ヤビツ峠からの大山・日高薬師、山頂でワンバーナー山めしを味わう”です。
ワンバーナーを持っていない方や触った事の無い方でも大丈夫、この機会にアウトドアの楽しみ方の幅を広げるイイ機会かもしれませんね。
皆さまのご参加お待ちしています。
撮影、記事編集:キャラバン
山岳ガイドと一緒に登山を楽しむ『キャラバンツアー登山教室』の他にも、参加型体験会が複数おこなわれているのをご存知でしょうか。
その1つが、日本生まれのアクティブ・クライミングスタイルを楽しめる『キャラバン沢登り体験会』です。沢登りは夏でも涼しく、釜や滝、ナメなど変化に富み、登っていて飽きることがありません。キャラバンでは夏の暑い時期限定で初心者/初級者を対象に、沢登りの魅力を伝えるための体験会を開催しています。
その他、さまざまなイベントを開催しておりますのでご興味のある方はこちらをご覧ください。
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