山の奥深い魅力を感じながら、一緒に山を楽しむキャラバンの『登山教室』。
山登りの楽しみ方だけでなく、自己危機管理の学びの場となる『机上講座』も開催し、初心者や入門者の方々にも、山に親しむ機会をご提案しています。
ここではツアーや体験会の様子を登山レポート【~ 登歩道 ~(とほみち)】として、その時の様子をご紹介しています。
これから一緒に山登りを楽しんでみませんか。
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≪猫魔ヶ岳&安達太良山≫中編
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概要
開 催 日:2022年6月18日(土)-6月19日(日)
場 所:福島県二本松市岳温泉(標高:約600M)
行 程:猫魔ヶ岳八方台登山口 >>> 裏磐梯経由 >>> 二本松岳温泉
宿 泊 先:mt.inn マウントイン
一泊二日のツアー企画だからこそ実現した、福島県の山々を巡るキャラバンツアー登山教室改め『キャラバンスタッフと一緒に歩く登山教室』≪ 猫魔ヶ岳&安達太良山 ≫登山レポート中編
初日の猫魔ヶ岳の山登りを終えて、本日の宿泊地、福島県二本松市にある岳温泉に移動してきました。
『岳温泉』は日本百名山、安達太良山の麓に広がる高原の温泉郷。
岳温泉を含む『あだたら高原』には日本百名山として有名な安達太良山をはじめ、『あだたら高原スキー場』や『スカイピアあだたらアクティブパーク』『あだたら高原野営場(キャンプ)』などがあり、年間を通じてスポーツアクティビティを楽しめる高原リゾート地としてもおすすめの場所です。
宿泊先、mt.inn マウントイン正面玄関。
正面には8台ほど駐車できる駐車スペースのほか、裏地には砂利の広い駐車スペースがある。
今回の宿泊先としてお世話になったのは、岳温泉の中心地にある『mt.inn マウントイン』温泉旅館。
この宿はつねにリノベーションを続けるロビー空間とアウトドアユービリティの融合が、訪れたお客様を満足させてくれる空間作りが特長の宿。そんな素敵な雰囲気が好きで、宿泊先として選ばせていただきました。
1階奥にはお洒落で本格的なカウンターバーが併設。
地ビールをはじめとして種類が豊富なお酒とソフトドリンクが楽しめるのも嬉しいですが、何よりもお洒落さのなかにも落ち着きがあって素敵な場所です。
カウンター席に座ってコーヒーを飲みながら読書できたら、それだけで知的に思われそうです。
読書をあまりしないので勝手な想像ですが・・・。
入口横にはウッドデッキ席が設けられ、湯あがりの火照った体に高原の爽やかな風が心地よく感じます。
館内にはカウンターバーのほかに飲料自販機もあるので、ここでゆっくり時間の流れを感じながらくつろぐと、山登りで疲れた身体も癒されます。
宿泊プランは素泊まりや2食付きプランなど、宿泊者のニーズに合わせて選ぶことができます。
今回は1泊朝食付き(外食プラン)を選択しました。
じつは岳温泉街には食べログでも有名となっている、お食事処『成駒』さんが宿から歩いて1分ほどのところにあります。かなりボリューム感のあるソースカツ丼が一番の人気メニューなので、夕食は成駒特製ソースカツ丼をいただくことにしていたのです。
上蓋を突き上げるほどのボリューム感で、カツの上に蓋がのった状態で運ばれてくる。
はじめてみた時は肉の厚みに驚く人も多い。
あまりのボリューム感で女性陣からは真っ先にお裾分けが・・・。1.5人前を食べるのはちょっと大変です。
途中で『とろっと温泉たまご』の味変を楽しむのも良いかもしれません。
食事の後は、ふらっとその辺りの散策に。
すぐ近くには岳温泉に訪れた観光客のみならず、地元民にも愛される『鏡ヶ池公園』があります。
鏡ヶ池に向かう手前には岳温泉桜坂があり、桜の咲く季節には桜並木通りとして大勢の人でとても賑わう場所となっています。
また、岳温泉桜坂の途中には誰でも無料で気軽に温泉湯を楽しむことができる『岳温泉足湯』もあります。
※日中だけの運営となるため、夕方に訪れた時はすでにお湯が抜かれた後でした
鏡ヶ池と正対するように、岳温泉街から少しだけ坂道をあがったところには『湯の森公園』があります。
こちらは森の入口に湯守の守護神として崇敬されている、『陽日熊野神社(ゆいくまのじんじゃ)』があります。暗くなってからはちょっと不安になるので、訪れる際は明るいうちに立ち寄りましょう。
すっかり日も暮れてきました。
岳温泉街の入口にある看板が温泉街の雰囲気を醸し出していて、登山泊とは少し違った旅行気分を味わえます。
19時を過ぎていたので土産物店も本日の営業は終了。日中は観光客が土産物を買いに出歩いている。
『集え、遊び人。』アクティビティ好きのための温泉宿
mt.inn マウントインの館内をご紹介
ここで少し、本日の宿泊先となるmt.inn マウントインの館内をご紹介。
集え、遊び人。アクティビティ好きのための温泉宿として、2019年にオープンした一風変わったアウトドア色を打ち出した館内と、温泉宿が融合した遊び心溢れる宿として登山者やスキー客に人気の宿泊施設となっています。
源泉かけ流しの温泉(温度差の異なる内湯×2)も魅力の1つですが、そのほかにも本格的なドライブシミュレーター・ルームや、長期滞在者に嬉しい自炊キッチンスペース、ちょっとお洒落にお酒を楽しめるカウンターバー、アウトドアチェアでくつろぐ書籍スペースなどなど、居心地の良さが前面に打ち出された館内レイアウトとなっています。
さらには、こちら。
館内の一角に支配人のご厚意により、キャラバンシューズの展示スペースを設置中。
春から秋にかけては登山者の施設利用も多く、また、夏には沢登り道具を用いての沢歩き『シャワーウォーク』を開催。沢歩きに適した用具協力をさせていただいている関係もあって、アクティビティ拠点としておすすめの宿泊施設ともなっています。
安達太良山に降り積もった雪解け水が流れる渓流は、関東の沢水よりも冷たく透明感を感じます。
(※キャラバン沢登り体験会を実施している丹沢方面や奥多摩方面などの渓流に比べて)
外もすっかり暗くなったので、のんびりとした夜のひと時をロビーで過ごしてみようかと思います。
ここに立ち寄るたびに気になっていたのが、お洒落なカウンターバー。
普段は外飲みをほとんどしないのに、雰囲気に推されて思わずカウンターに腰掛けてみたくなる。
そんな気分を芽生えさせ気軽に足を向けさせるのも、素敵な雰囲気だからこそかもしれません。
カウンター席以外にも外のウッドデッキを含めて、お好きなところで夜のひとときを満喫できる。
ここでの深酒や大騒ぎは厳禁です。でもご安心を。
翌日の山行が控えているので思い思いの時間を過ごしながらも、皆さん早めの就寝となりました。
明日は朝から安達太良山を登ります。
※mt.inn マウントイン宣材写真 (オープン当時に写真提供)
温泉旅館の最大の魅力。24時間いつでも入れる源泉かけ流しの温泉。
早朝のまだ目がショボショボする寝起き顔を、シャキッと目覚めさせてくれる朝風呂に入りました。
宿に到着してまずお風呂、夜寝る前にもう一度お風呂、朝起きて朝食前にお風呂、そして下山後の帰る前にお風呂。
ほかの皆さんがどうされたかは分かりませんが、4回お風呂に入っていた私。結構お風呂好きです。
安達太良山へは、皆さんで朝食を食べてから出発します。
6時30分から朝食を用意してくださるので、安達太良山であれば十分朝食を味わってからでも出発が可能です。
朝食会場では1人ずつ重箱ご膳が用意されていて、ご飯とお味噌汁をその場でよそってくれました。
ほかにもオレンジジュースや牛乳、お茶などがセルフサービスでいただけます。
美味しい福島県産のお米は甘みがあってご飯がすすむ。
朝から2.3杯はおかわりできてしまい、行動前にちょっと食べ過ぎました・・・。
おなかが満たされたというよりも苦しくなったおなかにベルトを食い込ませ、安達太良山に向けての山支度を済ませます。
今回は下山後にもう一度mt.inn マウントインさんに立ち寄らせていただき、日帰り入浴扱いでお風呂に入ってから東京に戻る予定。
だから、どんなに汗をかいても大丈夫!サッパリしてから帰れるのは嬉しいかぎりです。
名残惜しくも宿にいったん別れを告げて、ツアーバスは『あだたら山ロープウェイ乗り場』に向けて出発します。
安達太良山ではどんな景色が待っているのか楽しみです。
次回の登山レポート“~登歩道~”は、今回の本命登山でもある日本百名山『安達太良山』に登る後編。
ぜひ、お楽しみに。
撮影、記事編集:キャラバン
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