LEKI 取扱説明書 -注意事項-

注意事項

1.必ずバスケットを装着して使用する

シャフト破損、パーツ紛失の原因となります。

※アンチショックシステムを固定するピンはフレックスチップに打ち込まれています。バスケットを取り外したまま使用すると、ピンが外れてパーツを紛失するおそれがありますので、必ずバスケットを装着した状態でお使いください。
※バスケットを取り外したまま使用すると、シャフトが岩や木道の隙間に挟まり、シャフト破損の原因にもなります。

アンチショックシステム(AS)とは

ポールを突いた時の衝撃を吸収するシステムです。下段シャフトに配置することで、手首から遠く、地面から近い位置で衝撃を直接吸収。最大時の衝撃を約40%軽減し、関節、筋肉、靭帯への影響を緩和します。従来のアンチショックシステムのバネのような沈み込み感がない、自然な使用感も特長です。

2.スリップレスラバーロングを装着して使用する

移動時のポール携行の際には安全面に配慮し、必ず装着をお願いします。ただし、雨天時の滑りやすい登山道やザレ場等では安全性を優先し、取り外して使用することも状況に応じてご判断ください。

スピードロックシステムをご使用の方へ

1.ダイヤルは細かく動かす

スピードロックは緩め具合の微調整ができるのが特長ですので、ダイヤルを細かい幅で動かして調節をしてください。

※ロック開放状態で行います。
注1)ロックを緩めすぎるとダイヤルが外れる原因になります。

2.無理にロックを閉じようとしない

ダイヤル調節できつく締めるとレバーが閉じない場合があります。

3.無理に力をかけて閉じようとしない

無理に閉じようとするとレバーが破損することがあります。

4.身体が安定する場所で調節する

※長さの調整は山行前の平坦な場所で行ってください。
※岩綾帯などで調節を行うと危険を伴うとともに、パーツ紛失のおそれもありますのでご注意ください。

スーパーロックシステムをご使用の方へ

注1)シャフトの連結部分の緩みが無いことを必ず確認してご使用ください。万が一、緩みがあった場合怪我などの原因になりますのでご注意ください。
注2)使用中でもシャフトが緩むことがありますので、時々確認してご使用ください。

1.ポールを伸ばすとき、「STOP MAX」の文字が完全に隠れる状態にする

長く伸ばしすぎることで強度を損なう恐れがあります。

2.力任せにロックを強く締めすぎない

内部パーツが破損するおそれがあります。

3.ロックを緩めすぎない

解放の際スーパーロックを緩めすぎると、ポール内部での引っかかりがなくなり、カラ回りしてロックができなくなります。

4.体重を預けすぎない

トレッキングポールは歩行時の補助や推進力として使用するもので、体重を預けすぎてはいけません。

長さ調整の目安

中段/下段それぞれの長さを同じくらいにする

ガタつきによる不安定感をなくして最適なスイングバランスにします。中段/下段シャフトともに、同じ目盛り位置に合わせると印字された全長サイズになります。長さを均等にすることでポールを突いた時の負荷を、バランスよく分散します。

※目盛りの印字がないシャフトもあります。

メンテナンス方法

1.

帰宅後は、雨や晴れの天候使用条件に関わらず、なるべく時間を空けずにポールを一本ずつバラバラにしましょう。力を入れなくてもシャフト同士は簡単に外すことができます。

※軸線方向に勢いよく抜きます。根元部分に力が加わると破損の原因となります。
※マイクロシステムはバラせないため(3)のみを行います。

2.

泥や小石の詰りがないかを確かめながら、スリップレスラバーロングやジョイントプラグなどのパーツ類も取り外します。ポールの構造を理解するためにも大切なことです。

※取り外したジョイントプラグを元に戻す際には上下逆にならないよう確認してから行います。
注)シャフトに固定されているネジは取り外せません。

3.

乾いたタオルを使い、結合部に付いた水分や泥汚れを取り除きます。アンチショックやロック機能をベストな状態に保つために水分と汚れを残さないようにしましょう。

※クリーナーや潤滑油などは一切使わないでください。汚れがヒドい場合は水拭きしてから十分に乾燥させます。
※ネジ山部分もオレンジ色のパーツがスムーズに動くよう、水分や汚れを拭き取ります。

4.

手入れが終わってもすぐにシャフトを組み立てず、シャフト内の湿気がなくなるまでしばらく乾燥させます。劣化の原因となる直射日光を避け、風通しの良い日陰がおすすめです。その後、パーツの紛失を防ぐために組み立てて、緩めに仮締めして保管します。